2023年度 理事長所信 
理事長 奥村 一仁
【スローガン】 未来をつくる
【はじめに】
一般社団法人瑞浪青年会議所（以下瑞浪JC）は、高度経済成長期の真っ只中である1965年に、全国で310番目の青年会議所として誕生しました。日本はそれ以降、バブル経済期、バブル崩壊以降の長期経済停滞期、リーマンショックによる大幅な景気後退期など、社会経済情勢が目まぐるしく変化してきました。また、地域における社会課題も、それに伴い刻々と変化してきました。当時の会員であった諸先輩方は、この目まぐるしい変化に伴う様々な社会課題を解決すべく、明るい豊かな社会を築き上げるために活動や運動を展開し、まちに多大な貢献をされてきました。
現代では、2020年初頭から始まった新型コロナウイルス感染症の影響を受け、社会経済情勢が大きく変化しています。感染状況は未だに終息しておらず、ウイルスとの共存に向けた対応が模索されています。しかし、我々はまちを導くリーダーとして変化に柔軟に対応し、様々な社会課題を解決していかなければなりません。今日に至るまでの長きにわたり諸先輩方が築き上げ、瑞浪JCに脈々と受け継がれてきた歴史や伝統を継承しつつ、明るい豊かな社会を築き上げるために活動や運動を展開していきます。
まちを良くすることは簡単ではありません。簡単ではないからこそ、実現したい理想の姿を共有すべく、自分たちが思い描いた夢を真剣に語り合う必要があります。それを実現すべく仲間と真剣に議論し、まちへと伝播させていくために全力で行動することこそ、我々がリーダーとして示すべき姿だと確信しています。それこそが我々の存在意義であり、存在価値なのです。
【ひとをつくる】
現代では、あらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況にあります。世界の流れに目を向けても、様々な国の先行きが不透明であり、今まで当たり前だと思われてきたことがここへきて崩れ去っているような気さえします。しかし、予測困難で先行きが不透明な現代だからこそ、若き青年リーダーの存在価値があるのです。
JCはリーダーを育成する団体です。リーダーとは夢を語り、進むべき方向を示し、皆を導く人です。現代のような状況では、まだ誰も見たことのない絵を描き行動するという力が、よりリーダーに求められています。まちを明るい豊かな社会へと導く、次代を担うリーダー、責任世代のリーダーとしての人財を育成する組織をつくります。
【まちをつくる】
我々の暮らす瑞浪市は、駅周辺の再開発、近隣市との病院統合、国道整備及び道の駅の設置が計画されるなど、変革期の真っ只中にあります。今こそ若者が主体的にまちづくりに携わり、各世代が連携、協働し、若者の価値観や考え方を取り入れた持続可能な地域社会を確立していかなければなりません。
JCは斬新な発想と圧倒的な行動力で、率先してまちづくりに取り組んでいく団体です。我々はまちを巻き込み、若者が自らの地域社会の課題解決に対して主体的に携わり、若者や行政、企業など様々な団体が連携、協働できる環境をつくっていく必要があります。そうした環境で議論することは、より発展的な発想を生みます。それによりまちが活性化し、希望に満ちた社会を築くことができると考えます。瑞浪JCがまちの変革の起点となれるよう、夢を真剣に語り合える環境を提供し、皆が考える理想の姿を示し、未来に残せるものとしてかたちづくります。
【持続可能なLOMをつくる】
社会経済情勢が目まぐるしく変化し、価値観が多様化している現代では、多様な人財が多様なかたちで活躍し、成長を実感できる組織への変革が求められています。このような組織を構築するためには、仕事や家庭、JC活動とのバランスを図り、育児や家事などを積極的に行いながらも、誰もが参加できる環境をつくっていかなければなりません。
瑞浪JCには多様なメンバーが在籍しており、ライフステージや置かれている立場、価値観も様々です。全てのメンバーが参加できる組織環境を構築し、誰もが活躍し、誰もが成長を実感できる、持続可能な組織の実現を目指します。
【同志をつくる】
会員拡大を行う最大の目的は、JCI Missionにある通り、青年が社会により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供することです。我々はまちを想う同志を一人でも多く募り、地域社会の中にJC運動を最大化させ、まちに必要とされる組織として存在し続けなければなりません。また、新たな仲間は会員や組織に新たな価値観や刺激をもたらし、組織の活性化にもつながります。
一人ひとりが瑞浪JCの魅力を発信し、我々の活動、運動や理念に共感を得ることが、人の心を動かします。組織が一丸となって共感の拡大を推進し、共に明るい豊かな社会を築き上げる同志を増やします。
【むすびに】
JCに入会した目的は、仕事のため、自己成長のため、人脈づくりのためなど、自分の修練のためである方が多いのではないでしょうか。私も例外ではありませんでした。しかし、活動していくうちにいつの間にか、支えたい誰かのため、より良くなってほしいと想うまちのためなどへと参加する理由が変わっていきました。それは自分一人で得られた意識の変化ではなく、仕事や家庭を持ちながらも時間と労力を割いて、一生懸命に活動するメンバーの姿を見て得られたものです。自分ではない誰かのために、まちのためにと一生懸命に活動しているメンバーを見て、その人を支えたいと思い、後に続き、奉仕の精神が培われてきました。そして、なれ合いではなく本気で議論を交わすことで、自分の世界にとらわれることなく新しい価値観を学び、互いに切磋琢磨し高め合うことでかけがえのない仲間となり、そこには真の友情が生まれます。
こうして培われてきた信条を基に活動を運動へと昇華させ、我々がリーダーとなり、まちへと伝播させていくことが、社会課題の解決や持続可能なまちづくりへとつながります。我々にはその責任があることを自覚し、瑞浪JCがリーダーとなって、まちの変革の起点となるべく活動していこう。そして、かけがえのない仲間とともに力を合わせ、未来をかたちづくっていこう。
基本方針
・リーダーとしての資質向上を図ります。
・若者がまちづくりに携わる機会を提供し、若者が考える理想の姿を示します。
・持続可能なLOMづくりを実施します。
・明るい豊かな社会を築く同志を増やします。
